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世界の味千
まずは前々回、ご紹介させて頂きました玉名ラーメンブログを振り返ってみましょう!
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玉名ラーメンの元祖ともなった三九ラーメンに感銘を受け、それを学んだ重光氏は後に『味千ラーメン』を誕生させる・・・。
そうです!我々熊本県民ならば誰もが一度は食したことがあるであろう味千ラーメンの知られざる世界を、本日もわたくし詩音が紐解いていきたいと思いますので、何卒お付き合いの程 宜しくお願いします。
味千ラーメンの誕生
福岡県の久留米市で当時非常に人気のあった豚骨ラーメン「三九」に学び、重光孝治氏が客家料理で多用される揚げニンニクを加えて熊本市内の屋台で提供したのが始まり。熊本ラーメンの源流である「三九」経営者の四ヶ所日出男は惜しみなく自身のラーメンの製法を教えた。白濁した豚骨スープを用いるが、熊本ラーメンの中では比較的あっさりした味に属しています。
世界の味千ラーメン
日本国内の店舗は2020年10月現在約80店舗前後あるが、その約7割が熊本県内にあり、県外や首都圏では殆ど知られていない。日本国外では、1994年に創業者の故郷の台湾に合弁で海外初出店するも失敗に終わります。その後、香港貿易経済局の経済視察団の一員として九州を訪問した潘慰(ファンウエイ)に見出され、1996年に潘がライセンス契約の形で香港の繁華街に出店した結果、行列のできる人気店となりました。潘慰は、香港で日本式クレープのチェーンを展開していた広東省潮州出身の鄭威濤らと合同で味千中国を創業。中国での多店舗展開に乗り出すのです。中国展開の第一歩は、香港出店成功後の旧正月の一日、中国深圳の遊園地の一角を借り、潘慰が自ら数名のスタッフとともに木造リヤカーを引いてラーメンの試験販売をしたことに始まります。雨模様の寒冷な日にも関わらず、ラーメンを求める長い行列ができ、潘慰は中国国内での可能性を確信。中国独特の規制や不文律など多数の困難に遭遇しながらも一つ一つ克服し、成功を収めて行くのです。味千中国は米ビジネス誌『ビジネスウィーク』の「2007年アジア急成長企業トップ100」にランクするほど・・・。潘慰の努力と経営手腕によって味千中国のビジネスが成功し、零細企業だった重光産業はライセンス契約から巨額の利益を得るようになって行き重光産業は味千中国とスープの特許権使用権などの名目で売上額の0.85%を受取る契約を締結。2010年の味千中国の売上は268億円であり、重光産業に対し一年だけで2億2600万円を支払っています。後に、重光産業もシンガポール、タイなどでフランチャイズを始め、海外店では、ラーメンやチャーハン、餃子等の中華料理のメニューだけでなく、炒め物、焼き鳥、フランクフルト、トムヤムクン、キムチ、ビビンバなどの副食の充実もはかりました。
味千ラーメンは国内首都圏進出はスルーし、海外進出に意欲的な展開を試みる。気が付けば・・・
海外店舗数約700店舗
熊本県民は世界に名高きラーメンをいつでもどこでも食べれるんです・・・これってめちゃくちゃすごくないですか?
これであなたも、今日から味千ラーメンの味がより一層美味しく感じられることになるでしょう♪
ラーメンを楽しんで頂ければお礼はいりません。
余談
マスコットキャラクターである赤いチャイナ服を着て辮髪を結った女の子「チィちゃん」のモデルは、重光産業創業者の劉壇祥の娘で、現在、重光産業の代表取締役副社長を務める重光悦枝氏(よしえ)である。悦枝の3歳ごろがモデルとなっており、悦枝は『若っ人ランド』出演時に「溺愛していた娘をキャラクターにしたかったのだろう」「最初は恥ずかしかったけど、味千ラーメンが海外に進出して、世界中にチィちゃんが知られていると思うと嬉しい」と語っているんだとか…。
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